明日の月は綺麗でしょうね。 作品 2016年03月06日 0 Off Vocal:頒布:VOCALOID PARADISE 関西5曲:nwnw詞:nwnw 月を叛く。:水音ラル崩れてしまった常識。もう何も信じられない。沈みゆく意識の奥に潜む闇の中に閉じ込めた物は一体……?もう、他の世界を信じられない。鏡に映る幻覚に頭を抱えて怯えるしかない。噫! 何でこんなにも世界は動き続けるのだ……。光の届かない場所。もう誰も信じたくない。沈みゆく器からだと共に堕ちる闇の中へ閉じ込めた物が鬱壊。さあ、他の心を信じられない。水面に映る幻覚に体を抱えて震えるしかない。噫! 何でこんなにも世界は進み続けるのだ……。濃い碧の硲、溺れる泡と踊る。月を叛いてまで、何処に逃げるのだろう。ねえ、他の世界を信じられない?闇に映る幻覚に心を隠して怯えるしかない。噫! 何でこんなにも世界は動き続けるのだ……。月が呼ぶ。:綴音アルゴ噫……。歪な声が聴こえる。世界に歯向うのはとても愚かだと。「月が呼ぶ。」総て諦めてしまえ、と。惨めな総てを嗤う、嗤う……。孤独に生きる代償はとても重いのに。噫、従うのは苦痛なのに。噫……。揺らいだ顔が嘯く。時代に逆らうのはとても無意味だと。どの軌跡を辿っても、あらゆる勝利に酔い痴れる実害が無い。「月が呼ぶ。」総て認めてしまえ、と。哀れな頭を嗤う、嗤う……。寂寞に泣く代償に倦ね身を焦がす。噫、弄ぶのは快楽なのに。不明瞭な戦いを、続ける時間も意味も無い。分かっていながら止められないのは、孤独と知りたくないから。「月が呼ぶ。」総て赦してしまえ、と。羸弱な体を嗤う、嗤う。狂気に中てられた代償に翻弄されては……。「噫!」月は映す。:主音サラサ眠りに落ちたまま、目を開く事を諦めた。その苦痛から逃げるように、その都度、新しい世界へ。彩を翻して古典的な価値観に囚われていた謎々を解き明かせないまま……。分からないまま答え続ける。戦い続けなければならないと命を燃やす。認められないまま狂って奇を衒う浅墓な糸。眠りに落ちたまま、口を閉ざしては弔った。その苦悩から逃げるように、その都度、新しい世界へ。熱を覆して現代的な意味論に苛まれた謎々を掻き集めたまま……。分からないまま堪え続ける。戦い続けなければならないと命を果たす。赦す事もできずに狂って差を穿つ曖昧な音。性に固執したまま根本から歪んでしまった。自身に染みついた記述を月は映す。分からないまま応え続ける。戦い続けなければならないと命を涸らす。信じる事もできず狂って非を拒む唐突な嘘。月に吼える。:戯歌ラカン「罪を犯し続ける救いの無い夢の様な世界。条例に縛られたまま身動きもできない。」鬱積する不満、理解できず不快。くるり、裏返せば不一致の記号に嘆く。噫……。どうして足掻く? 命、絶てば、総て、終焉わるのに。まだ、それでも、生きる?甘い運命に翻弄されて。月に吼えては色を見出していく。「邪念に蝕まれては価値を落としていく。」交錯する不安、享受できず不運。ふわり、吹き返せば不都合な情報に凍る。噫……。どうして藻掻く? 体、裂けば、総て、露呈えるのに。まだ、それでも、隠す?苦い精神に顰蹙を買う。月に吼えても状況は変わらない。人、知れず、涙。人、繋がり、恐れ。検閲。ぼやかした表情で騙し続ける。「罪を廻し続ける報いの無い、現実の世界。」噫……。どうして引っ掻く? 心、割れば、総て、発覚れるのに。まだ、それでも、曝す?辛い概念に改竄を施す。月に吼えれば溶ける声に……。月へ誘う。:豹歌ショウ趣のある世界線の彼方、何かしらの印象が操作する。さあ、この手を取って奪ってあげよう。自由の中にある一抹の不安を。大切な物は総て捨ててしまった。大事な事は総て忘れてしまった。それでも月に誘われて生きていく詰まらなさに、涙、涙……。暁の去る空気感の詞、何かしらの情報が交差する。さあ、この手を払って浚ってあげよう。自由の中にある混濁の希望を。大切な人は総て殺してしまった。大事な夢は総て毀れてしまった。それでも月に誘われて死んでいく惨めさに、涙、涙……。「始めよう。」たどたどしく重ねて繰り返す熱に、意識を呑まれる。大切な色を総て失くしてしまった。大事な音を総て失くしてしまった。それでも月へ誘われて生きている詰まらなさに、涙、涙……。月に跳ねる。:胤音ラビ肥満化した思想はいっそ葬ってしまって、砕かれた果実はさっと夢に捉えて。諦めを織り込めたまま綴る孤独の詞。効果だらけの耳障りな、個人的には受け付けられない代物。重力が絡み付いたまま手を伸ばしている。高く、高く、月に跳ねる。『目的はこの世界からの遁逃。』形骸化した苦痛をずっと弔ってみては、崩された積み木をもっと腕に抱えて。悲しみを敷き詰めたまま記す孤独の詞。関係便りの無意味な、公的ですら受け入れられない代物。概念に囚われたまま手を伸ばしている。高い、高い、月に跳ねる。『目標はこの恐怖への抵抗。』ドロドロのままの安定しない大声が常に頭の中に谺する。「此処はまだ、安全じゃない。」そんな場所は何処にも無い事は……。(分カッテイルンダケドナ。)切なさを噛み締めたまま辿る孤独の詞。口碑だらけの不透明な、運命ですら見棄ててしまった代物。世界にも憑り憑いたまま手を伸ばしている。高く、高く、月に跳ねる。「跳ネル……。」月の花火。:輪音イクト響く。何処からともなく聴こえる音。輝く。共鳴するのは体だけではなく。覗いているのは自分の世界、暴かれているのは自分の空想。果ての無い空想の中に逃げ込んだ繋がりを自ら断ち切った。甘い匂いを切なく纏い続ける、不倖せな事象が襲いかかる。呻く。何処からともなく聴こえる声。轟く。共振するのは心だけではなく。凍えているのは自分の理想、歪んでいるのは自分の現実。果ての無い現実の外に放り投げた不手際を静かに見逃した。辛い匂いを寂しく探し続ける、不倖せな情事に溺れる。誰も知らない、誰も分からない。月の花火。何も知らない、何も分からない。月の花火。果ての無い世界の硲に取り残された花火を何時から見過ごした?痛い遊びを悲しく求め続ける、不倖せな支配に狂わされる。月と負け犬。:茂名歌ころ涙ながら此処にいるのは、総てを受け入れた結果なのか。分からないまま、唯、呆然と。雑音ばかり耳に入って、総てに奪われた結果なのか。分からないまま、唯、漠然と。最高の表現をしても、中身の無い素材の所為で腐ってしまう。そんな言い訳をする、月と負け犬。何時もながら毒があるのは、総てを拒んだ結果なのか。分からないまま、唯、愕然と。答えばかり目に映って、総てに憚る結果なのか。分からないまま、唯、慄然と。最悪な体調のままで、中身の無い存在の所為で澱んでしまう。そんな言い訳に鳴く、月と負け犬。形ある物は色褪せて、形ない物は忘れ去られて。儚くて、無意味で、唯、涙が溢れて……。最果ての人道主義としても、中身の無い信念の所為で叛いてしまう。そんな言い訳に病む、月と負け犬。月を掴む。:暇閑音隙遑噫。愚かな世界に産まれた死ぬ為に生まれる奇妙な姿。訊いても誰も応えてくれないのなら、其処に留まる理由など見えない。まだまだ遠い光ですら眼が眩む。大きく浮かべた月が嗤う。唯、判然と分かる事が一つ。あの月は掴む事ができる。噫。砕けた心を弄ぶ殺める為に嬲る奇妙な姿。裂けても誰も見向きもしないのなら、此処で朽ち果てる意味など無くて。まだまだ遠い光でさえ手が溶ける。大きく浮かべた月が睨む。唯、判然と分かる事が一つ。あの月を掴まなければならない。どす黒い感情、頭の悪い感傷、迷い喘ぐ。狭い界隈、無意味な音が襲う。逃げ出したのか、自ら去ったのか。噫。まだまだ遠い光にさえ息が止む。大きく浮かべた月を掴む。唯、判然と分かる事が一つ。この月は酷く痛々しいのに。 PR